異業種への転職は難しい?
年代によって難易度は異なる
異業種への転職は可能?
未経験からいきなり異業種に転職するのは難しいのでは?と思っている人も多いかと思います。では実際どうなのかと言うと、実は異業種への転職を経験している人は結構いるんですよ。人材紹介事業を行っている企業の調査によると、転職経験者の半分以上が異業種へ転職した経験があることが分かっています。しかも、業種の垣根を超えた転職者の数は年々増えており、2014年と2017年の転職者を比較すると、異業種へ転職した人の数は2.5倍も増えているんです。そのため、異業種への転職は珍しいことではなく、むしろ一般的であると言えますね。採用側も自分たちにはない知識やスキルを活かして働いてほしいと考えているようです。
ただし、年代によって難易度が異なります。転職する人全員が異業種へチャレンジしやすい状況なわけではありません。そのため、自分の状況を客観的に判断した上で転職活動を進めていく必要があります。以下に、20代・30代40代に分けて転職の難易度を紹介します。
20代の転職
20代の転職の場合、そもそも実務経験が少ないので、これまでに培ったスキルよりもこれからの伸びしろを期待されて採用されるケースが多いです。第二新卒を積極的に採用しているところも多いので、異業種へ転職しやすい状況ですね。
24歳以下の転職者の7割以上が異業種へチャレンジしているというデータがあります。25歳~29歳では、6割以上の人が異業種へ転職しています。このことから分かるように、伸びしろを期待した若手の採用率は年齢を重ねるごとに下がっていきます。基本的に、タイミングが早ければ早いほど異業種への転職は成功しやすいです。
30代の転職
30代は20代と比べると異業種への転職は難しくなります。なぜなら、30代は即戦力として求められるからです。伸びしろよりも、実績や専門的なスキルが重視されているということですね。30代前半であればまだ可能性はありますが、30代後半になってくるとマネジメントの経験が求められるので、未経験からの転職は難しくなってくると考えておきましょう。ただし、未経験でもこれまでの経験を大いに活かせる分野であれば、転職は可能です。
40代の転職
40代は30代以上に専門性やマネジメントスキルが求められます。全体的な転職市場を見ると40代での異業種への転職はかなり難しいと言えますね。しかし、業種によっては年代に関係なく多くの人材を求めている場合があります。そういった業界であれば、40代以上でも転職できるチャンスはありますよ。